だから私のためにいてほしい

18話。神作画だった･･･。
画のインパクトはやっぱりすごい。

小説を読んでなかったら、とても感想を書けなかったと思う。
読んでて、話を知ってても、書くのが辛かった。


1号の覚醒に期待してた。
やっぱり、やるときはやる子だなぁ。すきだよ1号。

多蕗さんが言ってた、乗り換えの考察はなにも書いてない今回。
もう、それどころじゃないくて。すいません。

多蕗は剣山にあってどうするつもりだったのか？

復讐をするつもりだった。奪ったものを償ってもらう。
桃果が自分を生かした意味を確認したかった。
生きる目的を失って生きてきた。
セリフをまとめるとこんな感じ？

桃果に生かされたんだから、生きていることに何か意味があるはず。だけど、
桃果を失ってわからなくなってしまった。生きる目的はもうない。

「桃果は復讐なんて望む子じゃない」（17話）っていうのは本心だと思うんだよな。
桃果の為じゃなくて、多蕗自身の為に復讐したかったってことなのかな？
復讐って、大切なもの（こどもたち）を剣山から奪うことだったのかな？
よくわからない。
喪失感がものすごすぎて、悲しいったらなかった。
苹果ちゃんが必死に叫んでも、全然届かないのが余計に悲しかった。


こどもブロイラーについて。
透明になって、誰が誰だかわからなくなって、何物にもなれなくなる場所。
それが『肉体』なのか、『精神』なのか。
多蕗は、ここに連れてこられた、というより気が付いたらいた、って感じだったような？
実際の場所じゃなくて、精神世界の話なのかな？
もし実際の場所だとしたら、あんな目の前でゴリゴリやられてる、
他の子を助けない、そんな桃果はなんか嫌だ。
精神世界なら、他の子は救えないのもしょうがないかなと思う。
しかし、ここで透明になったら、いったいそのあとどうなるんだろうか。

多蕗の過去。
父親（ゆり）→祖父（真砂子）と来たので、母親だろうなと思った。
うーん、これも辛いなぁ。生きる意味をなくすとブロイラー行きになるのかな。
でも、弟が憎かったろうに、弟にはなにもしなかった多蕗さん。
やっぱり、根はいい子なんだろうな。
桃果が「私が聴いたのはあなたの心」って助けに来たんだもんな。


冠ちゃん。
父親の居場所は知らない。これは確定だな。
あの黒服があの事件の残党なのか？は分からないな。
なんで多蕗はそう思ったんだろう？写真を見てだろうけど。
あの写真、多蕗が撮ったのかな？眞悧あたりが送りつけたのかな？
多蕗は苹果にストーカーされてたから、不審なことはできないと思うんだけど。
眞悧だったら、まじなんなのアイツ。冠ちゃんをどうしたいの？いやだもう。

警察は、呼ぶな。
警察に調べられたらやばいこと、なんだろうな。
確実に犯罪行為をしてるよ。やっぱ「ハッキング」が伏線だったのかね。
13話で眞悧が「コレを担保にして？」の「コレ」は「良心」かね。


さいごのワイヤーが切れてから。すごかったね。
切られる前、ワイヤーを握っての「陽毬、しっかりつかまってろよ」の表情と、声が。
冠ちゃんの覚悟と想いの深さが伝わってくるようで。胸がしめつけられた。

冠ちゃんが陽毬ちゃんの目の前で、命をかけるのって初めてかな？
冠ちゃんが危ないことをして大金を得てるのも聞いてしまったし。
お金のことに関しては、無理してるのうすうす気がついてたのかもしれないけど。
「罰は私が受けます」陽毬ちゃんの心境が･･･。怖いよね、でも冠ちゃんが･･･。
声が震えてた。荒川さんすげえ･･･。

「これからは冠ちゃん、自分のために生きて」
「おれはお前の為に生きたいんだ」

冠ちゃんのこのセリフって、声に出してないのか。出せなかったのかな。
冠ちゃんにとっては、陽毬ちゃんの為に生きることが、自分の為に生きること。
なのかもしれないけど。

陽毬ちゃん・・・。「わたしはしあわせだったもん」あううう･･･
この話の前の18話に、兄弟にセーターを編むっていう話を･･･なぜ入れた
やめてくれ。ほのぼの話のあとに落とすのやめてくれ。

ふたりとも助かってよかった。
でも、あんなのないよな。
多蕗の心境を知ってても、あれは許されないよなと思う。
でも、多蕗さん、やっぱりいいひと。冠葉に桃果の姿が重なったから助けたのかな。
「桃果はこども時代のすべて」って
こどものころのことに、そこまで執着するの？って思ってた時期が私にはありました。
なんて能天気であさはかなんだろう自分。ごめんなさい。


晶ちゃん。
気絶した二人をぎゅってするところ、せつない。
冠ちゃんに「罰は俺が受けた、安心しろ」って言われてすべてを悟った時の表情、せつない。
でも、ごめん、それだけせつなくても、やっぱりかわいい。
せつなくて、胸がしめつけられても、きゅんとなってしまう。ごめん。

「どうしてだよ、なにも望んでないじゃないか」
「私はちがうよ、私は嫌いになったりしない、辛いことにもきっと意味がある
　私は受け入れて強くなる、だから」

苹果ちゃん強い･･･。あの壮絶な多蕗さんの復讐を目の前にした後で。
やっぱり桃果の妹だよ、そっくりだよ。
これって苹果ちゃんが晶ちゃんに言われた「君は君、他の誰でもないだろう」と同じくらい、
晶ちゃんが誰かに言ってほしかった言葉じゃないのかな。
やっぱり、何も望まないからって、逃げてたらだめなんだよね。
辛くても向き合わないと、だめなんだろうね。


そして、真砂子さん。ゆりさんとのバトルは痛み分けのようだ。がんばった。
あの現場にゆりさんが居合わせていたら、どうなっていたのだろう。
考えると、怖い。
「冠葉。あの家にはおいておけない。」
どうするんだろうか。冠ちゃんさらってくのか。


さて、次回からはネタバレのいっさいない領域ですね。
晶ちゃん「どんな罰でも受ける」って、覚醒したのか？
今度はその覚悟が怖いよ(>_<)